起き上がって、自分の足で立ちなさい。わたしがあなたに現われたのは、あなたが見たこと、また、これから後わたしがあなたに現われて示そうとすることについて、あなたを奉仕者、また証人に任命するためである。
わたしは、この民と異邦人との中からあなたを救い出し、彼らのところに遣わす。
それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである。
(使徒の働き26章16〜18節)
2000年は、私たちの教会にとって設立30周年にあたりました。そのことを記念して、幾つもの大きな行事に取り組みましたが、幸い、どの集会も多くの参加者を得ることができました。それ以上に、プログラムや宣伝方法等、新しい工夫を試みて、今後のための蓄積を得られたことが感謝でした。
こうした活動と並行して、30周年を期して、さまざまな形で20周年からの当教会の歩みを振り返り(具体的には、「20周年宣言」を踏まえて、この10年間の歩みを再検討し)、30周年以降、21世紀に向けての当教会の進むべき道を探ることができました。
今、私たちは以下のように考え、新たな決意に立ちます。
10年前、私たちは「20周年宣言」において、「公同の教会に仕える」という大枠のもとで、会堂建設、伝道、教育、宣教、についての私たちの決意を表明しました。
10年を経て30周年を期にその全体を見直し、幸い、大きく修正すべきところがあると感じてはいません。引き続き、主の導きのもと、この方向に進み、各課題を深化させながら、けれども、主のみこころの一層の実現のために、修正すべき部分部分を修正し、さらに時代と共に生じつつある新しい課題に取り組むことに大胆でありたい、と願っています。
会堂建設については、主のお導きのもと鮮やかな完成を得ることができましたが、これはまだ一つの区切りでしかありません。何よりも、確実に負債を返済することをもって、一層のご栄光を主に帰し、世に対し、また主にある兄弟姉妹たちに対し、良き証しを残します。
同時に、将来の隣接地の購入や会堂の拡張、教育館の建設、牧師館の獲得をも新たな課題として受けとめています。不動産を得て、その確実な保全のために宗教法人として認証されることも、早急な課題として取り組みます。
伝道については、会堂建設後、地域のかたがたの注目が飛躍的に増大していることを強く感じています。首都圏にある都会型の教会の特徴としての信者の広域的な広がりと、地域に密着した活動とのバランスがますます必要とされてきました。
同時に、インターネット等の急速な普及により、予測もしない形で広範囲から求道者が訪れてくださる状況も生み出されてきています。
複数牧会者の招聘等による当教会堂での活動の充実と、伝道所の開設とが、二者択一であるのか、同時並行的に進めることができるのか、教会の中での一致はこれからの課題ですが、会堂完成の後であるだけに、この課題が(夢の話ではなく、現実的に間近に決断が迫ってきたこととして)実際にはどう選択できるのか、真剣に検討するべき時期を迎えました。主のみこころを探っていきます。
教育については、「世代」という課題が、一層大きく迫ってきました。30年という月日は、子どもたちが成長して自分たちの責任で人生を選択するようになり、大人が人生の円熟期を迎えるようになるに充分な月日でした。年ごとに新しく形作られる青年たちの家庭、そこに生まれる新しい世代の子どもたち、思春期の彷徨を経験する契約の子たち、バブル後の社会の低迷の中で厳しい戦いを強いられる青年・壮年たち、年老いた両親の介護、そしてまた自分たち自身の老後、とそれぞれが新たな局面を迎えるようになりました。
こうした、新しく、大きな形で立ち上がってきている課題の中で、当教会の特徴である親子礼拝の一層の充実(部分的な修正や新世代にふさわしい形式の模索も含め)、地域的な家庭集会等を通してのきめ細やかな交わり、そして嬰児から成人までの段階的かつ総合的な教育活動を通して、主なる神に生涯をかけて堅く仕える信仰者となるべくお互いの成長を図ります。
老聖徒たちが人生の晩年を輝かしく過ごし、次世代に伝えるべきものを確実に伝達するために、高齢者対策にも取り組んでいきます。
宣教については、新教派の設立、新憲法の採択、新中会の設立を経て、日本長老教会・東関東中会の一員として、日本における真の長老教会の建設を目指す努力が重ねられるようになりました。
引き続き「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒20:35)という主イエスの教えに立って、まず自分たちが長老主義についての学びを一層深め、その上で長老教会の成長のため、さらに広く日本福音同盟(JEA)やそれに関連する超教派宣教団体との結びつきの中で世界宣教の働きのため、労していきます。教会全体で宣教への見聞を広め、青年たちを宣教の現場に送り出し、次世代の献身者が宣教の幅広い領域で起こされるよう、祈り求めます。
教会の主なる神が、20周年から30周年、そして21世紀に続く私たち西船橋キリスト教会の決意を良しとされ、聖霊の御力と知恵をもって具体化させてくださり、そうして主のみこころとご栄光のみが現わされますように。
教会設立30周年を終えるにあたって
2001年2月18日(日) 西船橋キリスト教会・定期信徒総会
(この宣言は、「20周年宣言」への追加として作成されたものです。)